2024年3月21日、ACSLは、同社の国産ドローンが防衛省航空自衛隊の空撮用ドローンとして採用されたことを発表した。2024年3月12日に公表した、防衛省の外局である防衛装備庁が実施した入札に伴う受注に続く採用となる。同社は小型空撮の分野において、経済安全保障および脱中国製品が明確な日本政府調達に注力している。

 ドローン市場では近年、経済安全保障を重視する流れから、アメリカやインド、豪州、日本などで経済安全保障やセキュリティに対応したドローン関連の取り組みが国家レベルで進められている。

 日本では、2020年9月に「政府機関等における無人航空機の調達等に関する方針について」が発表され、政府の「調達はセキュリティが担保されたドローンに限定」し、「既存導入されているドローンについても速やかな置き換え」を実施する方針を示した。

 自律制御技術をコア技術とするACSLは、国産でセキュリティの高いドローンを提供できることを強みに政府調達での製品採用に注力している。

 航空自衛隊における空撮は、広範囲であったり緊急性や危険性が高い可能性もあることからドローンの活用が期待されており、今回、国産のセキュアなドローンとして同社の機体が採用された。