2024年3月7日、本郷飛行機は、複雑な操縦を必要としない屋内高所点検用の自動飛行ドローン「P250-EV」の販売を開始すると発表した。

 高所の点検では、足場を設置したり梯子が必要になるなど、コストやリスクがかかり、点検業務などを目的としたドローン飛行には、資格を持つドローンパイロットが必要であった。

 P250-EVは、地下空間やトンネル、倉庫、エレベータ内など、屋内や暗所の目視点検の補助を目的に開発。エレベータなどのワイヤーや高所のクラック確認など、屋内での点検業務や撮影業務などでの活用を想定している。

 専用の離着陸ポートの上であれば、簡単な操作で上昇・下降・旋回が可能で、ドローンの高度と向きを細かく指定できる。目的の位置まで機体が移動した後は、安定してその場で飛行し続けるため、タブレットを見ながら点検業務などに集中できる。

 離着陸はボタンひとつで、誰でも操縦が可能。緊急時の自動着陸機能も備えている。飛行高度は15m程度まで、暗所でも点検対象物が確認できるようLEDライトを搭載している。

 セット内容は、機体本体(電池含む)、電池充電器、専用離着陸ポート、操作端末タブレット(コントローラ含む)。

機体スペック
機体幅150mm×150mm
機体高80mm
翼幅100mm
重量約250g(電池含む)
飛行時間約15分(電池の使用頻度による)
機体搭載カメラ4K相当

離着陸ポートスペック
約330mm×330mm
重量約3kg