2024年3月1日、トルビズオンは、熊本県湯前町において、JR九州商事とドローンの配送実験を行ったことを発表した。

 過疎化および少子高齢化が進む同エリアにおいて、自動車に代わる新たな物流の手段としてドローンを利用することにより、CO2削減と人手不足の解消につながる可能性を検証するため、実証実験を実施した。

配送物をドローンに積載する様子

 2024年1月18日、湯前町のユノカフェで注文したケーキ丼4個(約800g)を、湯前駅付近に設置したドローンポートから、ゆのまえグリーンパレスキャンプ場へ、レベル2飛行(目視内における自動飛行)で配送した。搬送距離は2.5km。

 下記2拠点を往復飛行する予定であったが、雨天のため往路のみ実施した。

離陸地点:湯前駅付近の駐車場
着陸地点:ゆのまえグリーンパレスキャンプ場

配送物のケーキ丼
飛行時の様子
配送されたケーキ丼を食べる様子

 今回は、駅に到着した物資を目的地までドローンで運ぶというラストワンマイルの実用化を見据え、駅付近にドローンポートを設置して物資を配送した。実証実験を行った湯前町は、シカやイノシシの生態調査といった森林調査へのドローン利活用も期待しているという。また、実証実験の会場となったキャンプ場をドローンの離着陸地点として利用することで、観光資源としての活用も検討している。