2024年2月22日、AeroVXRとドローンオペレーションは無人航空機の型式認証における認証試験受託サービスを開始することを発表した。

 2022年12月に施行された改正航空法により、無人航空機の機体および型式の認証制度が始まった。その一方で、認証を受けた実例は、第一種と第二種合わせて2例にとどまっている(2024年2月22日時点)。

 その要因として、航空機業界では認証制度が定着しているのに対して、ドローン業界では認証制度について理解が進んでおらず、申請当事者にとって証明活動のノウハウがないことが挙げられる。特に第一種型式認証については、さまざまな準備やリソースが必要で、機体メーカーが機体開発と並行して認証試験を実施するには負担が大きいという。

 認証試験受託サービスでは、無人航空機の型式認証におけるコンサルティングを展開するAeroVXRと、無人航空機の型式認証試験に携わり、評価試験等を多く手掛けているドローンオペレーションが協業し、認証活動における試験計画から飛行試験の実施、レポート作成までトータルにサポートする。

 認証試験の内、飛行試験に係る試験項目について同サービスを利用することにより、社内リソースの負担を抑えることができ、機体開発やその他の試験に注力することが可能になるとしている。

認証試験受託サービスについて

【サービス対象者】
無人航空機の型式認証を申請する機体メーカー

【サービス内容】
型式認証の飛行試験(セクション300等)をはじめとした各種試験における全体計画、試験計画(試験方案作成)、飛行試験(ログ解析含む)、結果報告

【サービスの特徴】
・試験計画から飛行試験の実施、報告書作成までのワンストップサービス
・質の高いドキュメントの作成
・試験実施体制を構築しており、安全に飛行試験を進めることが可能
・認証飛行試験用に環境測定器等を設置した試験フィールドで実施
・航空機の型式証明を通じて得たノウハウにより、各試験項目に最適な運用エンベロープを考慮した飛行試験方案を作成
・無人航空機の評価に精通したオペレーターがフライトを担当し、正確なデータを取得