ロボットトラクター「YT4R/5Rシリーズ」

 ヤンマーアグリ(以下ヤンマーAG)は、近距離監視で無人の自動作業を実現するロボットトラクターと、直進作業・旋回を自動で行うオートトラクターをモデルチェンジし、3月1日に発売する。

 今回のモデルチェンジでは、稲作農業に欠かせないコンバインとほ場のデータ共有が可能となり、ICTを活用したより効率的な稲作作業を実現する。また、新たにAUTOボタンやオフセットスイッチを追加し、直進モードの操作性が大幅に向上した。

 商品価格は、オートトラクター「YT488R/498R/4104R/5114R」が、1,340万9,000~1,719万3,000円(税込、メーカー希望小売価格)、ロボットトラクター「YT488R/498R/4104R/5114R」は、1,530万1,000~1,908万5,000円(税込、メーカー希望小売価格)。

主な特徴

1. 1枚のほ場の9割を自動で作業

 あぜ際の1~3周を除き、ほ場の9割を自動で作業。事前に設定した経路で、ステアリング(旋回)や作業機昇降、前進・後進・停止、PTOの入・切を自動で行うことができる。あぜ際の回り耕も「枕地直進モード」にすることで、自動で直進する。

ロボットトラクターを使った作業イメージ

2. 作業情報の確認や作業を微調整できる10.1インチタブレット(ロボットトラクターのみ)

 防塵・防滴設計のタブレットを搭載し、スマートフォン感覚で操作が可能。作業中の場所や進捗をタブレット上で確認したり、遠隔操作で車速・エンジン回転などを調整したりできる。

タブレット イメージ

3. RTK-GNSSにより数cm単位精度の位置情報を取得

 衛星(GNSS)から受信する位置情報と、固定基地局や電子基準点から受信する補正情報の2つの電波で高精度に位置を求め、移動局(トラクター)の位置情報を数cm単位に高精度化。

4. 新機能を追加

 新たに設計したタッチパネル式カラーモニターは、使用頻度の高いAUTO/オフセットスイッチをモニター枠外に設置し、操作性を大幅に向上。AUTOスイッチ(画像内①)でオートトラクターモード/直進モードの開始・終了を簡単に操作。作業中に経路からずれた場合は、オフセットスイッチ(画像内②)で軌道修正ができる。

 さらに油圧でトップリンクの伸縮ができる油圧トップリンクを装備し、作業中の作業機の(前・後傾)姿勢をトラクターに乗ったままサブコントロールレバーで調整できる。

タッチパネル式カラーモニター
サブコントロールレバー

▼トラクター「YT4R/5Rシリーズ」商品ページ
https://www.yanmar.com/jp/agri/products/tractor/yt488r_yt498r_yt4104r_yt5114r/