2023年12月11日、ACSLは、KDDIやKDDIスマートドローン、日本航空、東日本旅客鉄道、ウェザーニューズ、メディセオが、2023年12月14日から20日まで東京都西多摩郡檜原村において、医薬品をドローンのレベル4飛行(有人地帯における補助者なし目視外飛行)で輸送する実証に、第一種型式認証を取得した「PF2-CAT3」を提供すると発表した。

 同実証は、東京都の「ドローン物流サービスの社会実装促進に係る実証プロジェクト」に基づき、都内におけるドローン物流サービスの早期社会実装を目指して実施するもの。

 ACSLは、航空法等の一部を改正する法律が2022年12月に施行され、無人航空機(ドローン)の型式認証制度が開始されたこと受けて、2023年3月13日に国土交通省より第一種型式認証を、3月15日には第一種機体認証を取得した。3月24日、PF2-CAT3による日本で初めてのレベル4飛行に成功し、2023年11月に2事例目の飛行を実施している。今回の実証はこれに続き3事例目となる。

 型式認証とは、メーカー等が設計・製造する量産機を対象として、型式ごとに無人航空機の強度や構造、性能について検査を行い、安全性と均一性を確保するための認証制度。機体認証は使用者が所有する1機ごとに検査を実施するもので、型式認証を受けた型式の無人航空機は、機体認証の検査の全部または一部が省略される。

「PF2-CAT3」概要

PF2-CAT3
パラシュートが開いた様子(提供:日本化薬)
項目概要
機種名PF2-CAT3(第一種型式認証、第一種機体認証取得)
外寸1,174mm×1,068mm×601mm(プロペラ含む)
重量機体:5.53kg、バッテリー:3.27kg
最大ペイロード:1.00kg
最大離陸重量:9.80kg
最高速度水平:10m/s(36km/h)
補助安全装置日本化薬社製パラシュート搭載