2023年12月5日、FLIGHTSは、同社のドローンレーザー「FLIGHTS SCAN(フライトスキャン)」を用いて測量したデータを取り込むだけで、自動で直感的かつ高精度な点群データ生成を行う後処理用ソフトウェア「FLIGHTS POINT(フライトポイント)」の提供を、12月中旬に開始すると発表した。

 FLIGHTS SCANを用いて取得した計測データおよびIMUによる姿勢情報等と、GNSS情報などから取得したシステムの位置情報をかけ合わせ、高精度な点群を生成する。

 高精度な後処理点群データを生成するには、取得した計測データを読み込ませる以外に、より正確な位置情報を計算するためのレバーアーム値(レーザーセンサー、GNSS、IMUの相対的配置)の計算および入力や、解析に利用する情報を取得するため複数のツールを並行利用したりするなど、利用者側に高度なスキルが求められる場面がある。

 今回、これらの複雑な調整を自動化し、高品質のデータ生成を可能にするため、従来の点群生成ソフトウェアをリニューアルした。

 同社の地形追従飛行計画作成サービス「FLIGHTS PLAN」、ドローン搭載型LiDARのFLIGHTS SCAN、取得した計測データから高精度な点群データ生成を行うFLIGHTS POINTの3つのサービスを組み合わせることで、事前準備からデータ生成まで連続したサービスを提供する。

「FLIGHTS POINT」の特徴

ワンクリックで点群データを自動生成
データをPCにインポートして読み込ませるだけで、自動で高精度な点群データを生成する。

高品質のデータを生成
データを読み込むだけで、高い水準のデータ出力が可能。

日本のジオイドモデルに対応
日本のジオイド2011(GSIGEO2011)に対応。2024年度中に、国土地理院よりマニュアルが公開予定の航空重力測量による高精度ジオイドにも順次対応を進める。

 今後、調整用基準点の登録および、基準点間の平均のずれを調整数値として適用する「オフセット機能」を追加予定。また、FLIGHTS PLANとの連携を強化し、各種帳票の作成をより簡単かつ効率化する。さらに、SLAM点群生成(※1)への対応を強化し、FLIGHTS SCANのSLAM技術を使用した解析にも対応することで、より高精度なデータ解析を実現するとしている。

※1 Simultaneous Localization and Mappingの略称。位置特定と地図作成を同時に行う技術。