2023年11月15日、関西電力は、バーティカル・エアロスペースと空飛ぶクルマ事業に係る業務提携契約を締結し、日本およびアジア地域における空飛ぶクルマ向け充電器および充電インフラ設備の調査・開発を同日より開始したことを発表した。

 バーティカル・エアロスペースは、英国に本拠地を置き、eVTOL(電動垂直離着陸機)の開発を行う空飛ぶクルマの機体メーカー。2025年の大阪・関西万博では、eVTOL機「VX4」の運航を目指している。

 空飛ぶクルマ向けの充電インフラ構築にあたっては、対象とする機体の仕様を踏まえた開発が必要となる。そのため、関西電力は業務提携を通じて、バーティカル・エアロスペースから充電設備開発に必要な機体情報の提供を受け、その内容を踏まえて充電器・バッテリー冷却装置・エネルギーマネジメントシステムの開発等に取り組む。

【業務提携の概要】
1. 空飛ぶクルマ向け充電設備(充電器・バッテリー冷却装置・エネルギーマネジメントシステム)の仕様・設計・運用の定義や共同開発
2. 空飛ぶクルマの運航サービスに必要な充電インフラ構築に関する調査や関係企業・省庁との連携
3. 空飛ぶクルマ向けの充電器・バッテリー冷却装置・エネルギーマネジメントシステム等の仕様や規制に関する調査
4. カーボンニュートラルな空飛ぶクルマの運航の検討
5. 空飛ぶクルマの社会受容性および認知度向上に寄与する取り組み

eVTOL機「VX4」概要

eVTOL機「VX4」のイメージ(バーティカル・エアロスペース提供)
機体寸法全長13m×全幅15m×全高4m
最大搭乗者数5名(パイロット1名、乗客4名)
航続距離約160km
※試験中の機体の数値であり、今後の変更があり得る。
※気象条件、搭乗者数等により変わり得る。
巡航速度約240km/h
※試験中の機体の数値であり、今後の変更があり得る。
※気象条件、搭乗者数等により変わり得る。