2023年11月7日、SkyDriveと関西電力は、日本国際博覧会(大阪・関西万博)を機に運用を開始する空飛ぶクルマの充電設備の共同開発について発表した。また、関西電力は充電設備の導入について、国内外に向けて先行受付を開始した。

 SkyDriveは、2025年に開催される大阪・関西万博での運航に向けて、空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」の開発を進めている。関西電力は、空飛ぶクルマの充電インフラ事業への参入を見据えて、空飛ぶクルマ用充電設備の開発や発着場(ポート)への電力インフラ導入サポート検討を進めている。

 両社は2022年に資本業務提携契約を締結し、電動の空飛ぶクルマ実用化に適した充電設備の研究、開発を共同で実施してきた。この充電設備は高電圧・大電流で超急速充電が可能なため、待機時間を短縮し、効率的かつ収益性の高い運航が可能。また、将来的なグローバル市場での運航を考慮した汎用性も備えているという。

 充電設備は2023年度中にSkyDriveの飛行試験場に設置する予定で、その後、大阪・関西万博での運航に向けて夢洲の離着陸ポートに設置して運用を行うとしている。

<充電設備の特徴>

SkyDriveが開発する「SKYDRIVE」をはじめ、空飛ぶクルマに必要な高電圧・大電流での超急速充電を実現する安全性仕様・設計

バッテリー冷却装置を使用することで、空飛ぶクルマの地上での待機時間を短縮し、ポート運営および運航を高収益化

SkyDrive以外の空飛ぶクルマメーカーにも適応できるような汎用的な仕様・設計

エネルギーマネジメントシステムと接続し、再生可能エネルギーを電源として充電することで、カーボンニュートラルな空飛ぶクルマの運航を実現