2023年11月9日、エアロセンスは、2周波GNSS受信機内蔵・後処理キネマティック測位対応ドローン「エアロボPPK」に、Herelink HD Transmissionを採用した新型「エアロボPPK(AS-MC03-PPKHL)」の受注を開始した。

 操作端末上に移植した自社開発のエアロボ専用フライト管理アプリケーション「エアロボステーション」により、飛行計画を作成し、全自動で飛行が可能。通信性能を強化して操作の安定性も向上させた。また、飛行中のカメラ映像を操作端末上で確認、ジンバルを操作して任意の角度から竣工写真の撮影が可能になるなど、利便性が向上している。

 エアロボPPKは、2周波GNSS受信機により算出した機体の位置情報と撮影時刻の情報をもとに、飛行後にドローンで撮影した画像と統合処理が可能。対空標識の設置数を大幅に削減し、精度の高い測位情報を取得する。i-Construction基準の測量精度を実現しながら、広域の写真測量での所要時間を短縮する。

 高速画像解析クラウドソフト「エアロボクラウド」と組み合わせることで、後処理キネマティック測位情報や撮影した画像の解析処理を自動かつ高速で行うことができる。Herelinkの操作端末を採用し、利便性および操作性が向上したエアロボPPKとエアロボクラウドを組み合わせ、トータルソリューションとして提供する。

新型エアロボPPKの特徴

Herelink HD Transmission操作端末を採用
 自社開発のエアロボ専用フライト管理アプリケーション「エアロボステーション」を操作端末上に移植したことで、従来機同様に簡単に飛行計画を作成し、全自動で飛行させることが可能。従来機種と比べて長距離の通信性能を備え、操作端末からのコントロールの安定性が向上したほか、飛行中のカメラ映像を操作端末上で確認したり、飛行中にカメラジンバルを操作し任意の角度から竣工写真を撮影したりすることができる。

2周波GNSS受信機
 機体に搭載した2周波GNSS受信機で、精度の高い測位情報を衛星から直接受信・記録しながら写真を撮影する。2つの周波数帯の電波を受信することで電離層や大気中の水蒸気から受ける影響を補正し、1周波測位に比べ短時間で高精度な測位が可能。

クイックアタッチメント
 撮影用カメラをワンタッチで簡単に接続できる。