2023年9月28日、東京電力パワーグリッド、NTTデータ、日立製作所および中国電力ネットワークは、4社が参画する「グリッドスカイウェイ有限責任事業組合」(以下グリッドスカイウェイ)に、新たに9社が組合員として加入したことを発表した。

【新規参画企業】
東日本旅客鉄道、アジア航測、北海道電力ネットワーク、中部電力パワーグリッド、北陸電力送配電、関西電力送配電、四国電力送配電、九州電力送配電、沖縄電力 ※証券コード順、ただし電力各社は総配電網協議会の会員順

 同組合はドローンによる設備点検高度化や新たな事業の創出を目指しており、今回の9社の参画によりドローン航路プラットフォーム構築の体制を拡大するとしている。

 電力・鉄道・ITシステム・航空測量業界で活動する9社が、2023年9月1日より、グリッドスカイウェイの新規組合員として出資・参画した。また、グリッドスカイウェイは、既存組合員含め合計20億円の増資を受け、組合員計13社でドローンによる設備点検高度化や新たな事業の創出活動を推進する。

 グリッドスカイウェイは、2020年3月の設立から3年間でドローン航路プラットフォーム構築に関わる機能、電力設備巡視・点検における運用などについて、広島県府中市や埼玉県秩父市などで実証を重ね、実装へ向けた一定の成果を確認している。

 今後、組合員やそれ以外の企業とも協働し、ドローン航路の全国共通仕様を定めるとしている。これにより、インフラ企業者間の相互連携を可能とし、非常災害時の迅速な設備復旧等を図るとともに、資機材の大量調達によるコスト低減を実現する。具体的には、2024年度から秩父エリアの送電線150kmを起点に全国共通仕様のドローン航路の整備を始め、2027年度までに1万km以上のドローン航路を展開していくことを目指す。