2023年7月25日、名古屋鉄道とプロドローンは、資本業務提携契約を締結したことを発表した。同提携により、名古屋鉄道はプロドローンの第三者割当増資の引き受けを行う。また、空飛ぶ軽トラなどプロドローンが開発する産業用ドローンについて、操縦をはじめとする講習を名鉄ドローンアカデミーが担う。名鉄グループの資源を活用し、機体整備やログ解析・業務支援アプリ開発等についても協業を検討し、プロドローン機体ユーザーへのサポート充実化や新たなサービスの展開を進めるとしている。

 プロドローンは、推奨ペイロード20kgで量産を開始しているマルチコプターPD6B-Type3や、2時間飛行が可能で耐侯性に優れたヘリコプター型「PDH-GS120」など、産業用ドローンを開発、製造している。空飛ぶ軽トラは、50kgの荷物を積載して50km先まで飛行可能なエンジン駆動のドローンで、平時には医薬品配送等で中山間部や離島の地域課題に貢献し、災害時は孤立集落等に救援物資を輸送する機体として開発を進めている。

空飛ぶ軽トラ(イメージ)

 両社は2019年の愛知県事業「無人飛行ロボット社会実装推進事業」をきっかけに、地域・社会課題の解決に向けたドローン実証実験に共同で取り組んでいる。2022年7月には業務提携を締結し、より多角的に連携を深めているほか、2023年度からは「あいちモビリティイノベーションプロジェクト『空と道がつながる愛知モデル2030』」に参画し、ドローン・エアモビリティ分野において官民連携の取り組みを進めている。