2023年7月19日、ACSLは、PF2-AE(Advanced Edition)の新機種となるレーザー測量用ドローン「PF2-AE Survey(測量)」の受注を開始した。YellowScan社製のLiDARを搭載しており、高精細なレーザー測量が可能。これにより同社は測量分野へ本格参入する。
PF2-AEは、国産の中型プラットフォーム機体ACSL-PF2を、用途別に使いやすくカスタマイズした3種類の産業用ドローン(物流、インフラ点検、災害・警備)。小型空撮ドローンSOTEN(蒼天)で開発したセキュアなシステムを搭載している。
従来の測量機器を使って人が行う測量は手間とコストがかかることから、ドローンの活用が進んでいる。中でも、ドローンにレーザースキャナを搭載し、レーザーを地表へ照射して反射したレーザー光線の情報を基に地表との距離を測定する測量は、樹木間をすり抜けて地表まで到達することで伐採前の山林などの地形も捉える。写真測量では得られない高精細なデータを取得できることからニーズが高まっている。
YellowScan社製LiDAR「Mapper+」「Ultra2」
Mapper+およびUltra2は小型・軽量でありながら、公共作業での地形測量・マッピングに適応する汎用のドローン用LiDAR計測システム。ボタンひとつの簡単な操作で安定した精度の計測を提供する。日本語メニューによるYellowScan純正ソフトウェア「CloudStation」により、計測現場でのデータ確認から測量業務に求められるさまざまなドキュメントを備えた高精度点群出力まで実施可能。
「PF2-AE Survey(測量)」製品概要
寸法 | 全長(プロペラ範囲):1,173mm 高さ(カバー上面まで):526mm |
飛行速度(完全自律飛行時) | 水平:10m/s 上昇:3m/s 下降:2m/s |
最大対気速度 | 20m/s |
最大飛行時間 | 約20分 |
LiDAR | 2種類より選択可能 ・YellowScan「mapper+」 ・Yellow Scan「Surveyor Ultra」 |
標準搭載 | ・標準送信機(スマートフォン無し)1台 ・専用アプリケーション「TAKEOFF」 ・リモートIDモジュール |
▼「PF2-AE Survey(測量)」(ACSL製品サイト)
https://product.ACSL.co.jp/product/post-2559/