2023年6月19日、東光鉄工は、国内メーカーのコンポーネント製品を採用したドローン開発の強化・スピードアップを図るため、日本航空電子工業とミネベアミツミから技術協力を得ることを発表した。

 産業用ドローンの主要部品であり飛行制御を司るフライトコントローラーを日本航空電子工業、動力源となるモーターはミネベアミツミが開発する製品を採用し、産業用ドローンを開発、製品化する。

 これにより、現在の世界情勢から懸念が高まるサプライチェーン・デカップリング(分断)・リスクに対応するとしている。

日本航空電子工業のフライトコントローラー

 日本航空電子工業は、国産・高信頼性・高品質を製品コンセプトとしたFlight Brainシリーズのフライトコントローラーを販売している。

<主な特長>
設計から製造まで自社で実施(国産)
車載コネクタ/IMU使用
故障率:166×10^−6
ISO9001、JIS Q 9100(航空宇宙)適用、耐環境検証(MIL-STD-810/DO-160準拠)
全数検査、全数初期故障除去試験
Ardupilotマージ品(JFB-100)

ミネベアミツミのモーター

 ミネベアミツミは、自社のモーター技術と設計ノウハウにより、ドローン用途に適したBLDCモーターを開発した。

<主な特長>
磁気回路を一から見直し、ドローンの航続距離とバッテリー寿命を最大化
マグネットのリング構造により振動を最小限に抑え、ボールベアリングは自社製の高信頼性ベアリングを採用