2023年5月23日、ROBOTIX JAPANとABILITYは、業務提携に関する契約を締結したことを発表した。この提携により、ROBOTIX JAPANが開発するドローンにABILITYが開発する水素燃料電池を活用し、高性能で環境に配慮した製品が提供できるようになるという。90分以上の飛行を目標として現在開発を行っており、年度内の販売を目指すとしている。

現在開発中の水素燃料電池ドローン

 水素燃料電池を採用したドローンは、バッテリー式と比べて稼働時間が長いという特徴を持つ。軽量かつ高いエネルギー密度を持ち、充電時間は短く、環境にも配慮された技術であるため、今後のドローン産業において注目されている。

 バッテリーの稼働時間は短いため、農業分野では複数のバッテリーや発電機が必要となるが、水素燃料電池は稼働時間が長いため、こうしたものは不要となる。また災害時においても、水素燃料電池を使用したドローンは長時間飛行できることから、被災地での物資輸送や状況把握、人命救助などでの活用が期待される。

 水素燃料電池をドローンに応用することで、より効率的で環境に配慮したサービスの提供が可能となり、CO2排出量の削減にもつながるとしている。