2023年5月9日、インフラメンテナンス・マンション大規模修繕事業などを行うカシワバラ・コーポレーション(以下、カシワバラ)は、施工現場においてドローン操縦が可能な社員60名を全国26営業所に配置する体制を構築し、ドローンを活用した調査・診断の実施が可能になったことを発表した。

 同社は2019年3月に開始した、建設テックスタートアップに投資するプロジェクト「JAPAN CON-TECH FUND」において、建設テックスタートアップが持つ新技術の実証実験や導入支援、それに伴う建設現場の提供を進めてきた。

 今回のドローン操縦者の教育・配置の体制構築は、2020年に資本提携したCLUEが提供する、ドローンで屋根の外装点検を行うために必要な機体・iPad・飛行許可申請など業務に必要なサポートが揃ったパッケージサービス「DroneRoofer(ドローンルーファー)​」を用いたものとなる。カシワバラはDroneRooferを用いて建物診断を行っており、診断から提案、修繕工事まで一環したサービスを提供するとしている。

DroneRooferの撮影画像。上空から全景の撮影や、屋根や壁の面積計算も可能。

 同社はCLUE以外にも、DRONE PILOT AGENCY、センシンロボティクスといったドローンスタートアップに投資しており、さまざまな建設現場に合わせたドローンソリューションを提供している。

DRONE PILOT AGENCYのドローン。さまざまな現場を撮影し、画像解析技術を用いて点検や診断を行う。
センシンロボティクスのドローンを用いた太陽光発電設備点検。