2023年4月27日、アイ・アール・システム(以下IRS)は、INPEX、mmガードとともに、2023年2月、ドローン搭載型のガス検知用カメラ「OGI640」によるメタンガス検知の実証試験を行ったことを発表した。

 実証実験では、埼玉県内のINPEX保有設備において、用意したガスボンベから低濃度のメタンガスを放出し、OGI640を搭載したドローンを飛行させ、上空からメタンガスを撮影。強風や低気温といった条件の中でもメタンガスを可視化することができた。今後、ドローンによる上空からのガス漏洩監視の実現を目指すとしている。

 カーボンニュートラルへの取り組みが活発化し、プラントやパイプラインのガス漏れを上空からカメラで検知する最新技術への期待が高まっている。メタンやプロパンなどの無色透明な可燃性ガスを可視化することができる同カメラは、安全対策としても期待される。

「OGI640」で撮影したメタンガス(左)、画像処理でガスを強調した様子(右)
DJI社製Matrice300 RTKに「OGI640」を搭載(左)、「OGI640」本体(右)
ガス検知用カメラ「OGI 640」概要
名称LinkedAll Products「OGI 640」
対応ドローンMatrice 300 RTKなど
検知可能ガス主にメタン、プロパン、ブタンなどの炭化水素系ガス
寸法幅71mm×奥行148mm×高さ73mm
重量約1,150g
画素数640×512
焦点距離25mm
検知波長3.2~3.42μm
メタンガス検知実験の様子(株式会社アイ・アール・システム 赤外カメラ営業課 YouTubeチャンネル)