2023年4月24日、ACSLは、2023年4月16日から18日に、長野県軽井沢町で開催されたG7長野県軽井沢外務大臣会合に併せて設置された国際メディアセンター(IMC)内の政府広報展示ブースに出展し、日本初の第一種型式認証を取得した「PF2-CAT3」と、セキュアな小型空撮ドローン「SOTEN(蒼天)」を展示したことを発表した。

 同社は2023年4月29日、30日に開催されるG7群馬高崎デジタル・技術大臣会合に併せて、4月28日から4月30日に開催される同会合展示にも同様に出展するとしている。

 型式認証制度とは、国土交通省が航空法に基づき、特定飛行に資することを目的とする型式(モデル)の無人航空機の強度、構造および性能について、設計や製造過程が安全基準および均一性基準に適合するか検査し、安全性と均一性を確保するもの。第一種と第二種があり、第一種型式認証はレベル4飛行(有人地帯における補助者なし目視外飛行)が可能な無人航空機が対象となる。

ACSLの展示ブースの様子
第一種型式認証を取得した「PF2-CAT3」

 展示ブースでは、国際社会が直面するさまざまな課題の解決に資する「次世代」「技術」「防災・災害復興」「食」「環境・SDGs」の5つをテーマに17のブースを設け、パネルや映像、模型、体験といった形式で展示を実施。ACSLは技術エリアに出展した。

 PF2-CAT3は、日本で初めて国土交通省より第一種型式認証書を取得したドローンであり、2023年3月24日には、日本郵便が主催した日本初のレベル4飛行のドローンによる配送に同機体を提供している。

 小型空撮ドローンのSOTENは、情報漏洩・ハッキングなどに対するセキュリティ対策が施されており、経済安全保障の観点から注目を集めたという。

 ACSLは2023年2月に、米国市場へ本格進出をするための子会社であるACSL, Inc.をカリフォルニア州に設立するなど、海外展開を加速している。今後も同社の認知拡大、経済安全保障や企業向け対応および用途特化型をキーワードとしたポジショニング形成のための情報発信等を強化していくとしている。

G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合展示

 日本の先進技術などをG7各国にアピールし、今後の国際展開・国際連携を促進することを目的として、約100の国内企業・団体等が出展し、開催するもの。各国閣僚向けに用意された、モビリティや通信、ロボット、映像等の最先端テクノロジーが披露されるほか、技術体験ができるブースも設置される予定。ACSLはイノベーションの分野でPF2-CAT3とSOTENを展示する。なお展示会場は一般の入場も可能だが、事前申し込みが必要となる。

<開催概要>
開催日程:2023年4月28日(金)~4月30日(日)
開催地:群馬県高崎市 Gメッセ群馬 展示ホールB・C
※事前申し込みが必要。

▼G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合公式展示
https://g7digital-tech-2023.go.jp/exhibition/index.html