2023年4月3日、アイ・エス・ビーは、高精度測位が可能なGNSS受信ユニットおよび測位ソフトウェアの販売を開始したことを発表した。

 同製品によりセンチメートル精度の測位が可能となり、これを活用したソリューションを提供することにより、さまざまな産業の現場において省力化や自動化、安全性の確保等の課題解決につなげるとしている。なお、パナソニック コネクトからの技術ライセンスにより製品化したものとなる。

システム概要
受信ユニット仕様

<主な特長>

GNSS/RTK測位方式(※1)により、センチメートル精度で測位が可能。
2アンテナ構成により、低速時・停止時も車両方位を把握。
受信ユニットに内蔵の6軸センサーにより、測位の安定性を確保。
測位更新レートは最大20Hzまで対応。
システム起動後、短時間で測位が可能(約30秒以内)。
測位ソフトウェアは、Windows10、Android11に対応。

 除雪や土木、建機、農機、船舶、ドローン、各種特殊車両、位置監視、測量、工事作業等、屋外現場などへの活用が期待される。なお、同受信ユニットと測位ソフトは、国土交通省による空港除雪車運転支援ガイダンスシステムに採用されている。

※1 GNSS/RTK測位方式:Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム)からの受信信号を利用して、基準局と移動局の2点間で位置情報の誤差を補正して精度の高い位置情報を得る方式のことで、Realtime Kinematic(相対測位)と呼ばれる測定方法。

活用が期待される分野