2023年3月1日、hapi-robo st(以下、ハピロボ)は、AI自律走行型スマートロボット「temi」の心臓部と駆動部をモジュール化した「temi Platform」をベースとし、インドアでのデリバリー用途に特化した「temi GO」の販売を開始することを発表した。

 同社は、会話ができるほか、予めプログラムされた地点に自走し、オンデマンドで必要な説明を正確に繰り返し実行するロボットtemiを提供してきた。また、temiを自由にカスタマイズできるロボットモジュールtemi Platformをリリースしている。

 temi GOはロボットモジュールtemi Platform活用のファーストプロダクトで、temiの操作性とtemi Platformの自律走行性能を兼ね備える。temiのUXをそのままに、自律配達、自律追従、自律説明+テレ・説明に対応。temiセンターからの統括管理機能を使用でき、屋内での配達用途に応じて自律走行型運搬テレプレゼンスロボットとして活用することができる。

「temi GO」主な特徴

・マップ作成、地点登録
 temi GOと一緒に歩くだけでマップを作成。地点登録が行えるため、ロボット設置場所(レストラン、工場、オフィスなど)の配置換えの際にも、マップや登録地点を簡単な操作で更新できる。

・運搬コースの設定、音声・画像による案内
 デリバリーコースのプログラムをシーケンスで作成・更新することで、自由に運搬コースの設定・更新が可能。運搬中に流す説明・案内用の音声や画像を組み込めるため、顧客にわかりやすく案内が行える。

・ディスプレイ画面を通じたビデオ通話
 オーナーや社員、店員は、スマホやPCからtemi GOに接続し、周辺に居る顧客に対してビデオ通話を使った接客が可能。temi GOのメニュー画面をタッチすることで顧客が社員や店員を呼び出しビデオ通話することもできる。

・新しい働き方
 現場に居なくとも、在宅や事務所から業務に携わることができるため、働き方改革や新たな雇用創出、人手不足の解消などにも貢献する。

・導入設定サービス
 使い方説明、マップ作成、デリバリー先地点登録、運搬中の音声・画像による案内を含むデリバリープログラムや同プログラムの作成トレーニングなどを提供する。

・モビリティ
 11個の異なるセンサーを使ったROBOXナビゲーションテクノロジーで、スムーズな自律走行を実現。temiの基本性能に加えて、傾斜角8度、水平ギャップ4cm、垂直ギャップ1.5cmに対応したパワフルな走行性能を備える。

・テレ・プレゼンス
 temi GOにアクセスすることで、遠隔地に居ながらレストランや施設内を自由に移動できる。外部カメラやスピーカー、マイクを使ったビデオ通話も可能。

・SLAM/LIDAR
 temiセンターからも追従モードでマップを作成し、運用する場所のレイアウト、部屋、テーブルなどの位置をマップに設定可能。指定された場所などへ自動走行し、目の前に人がいる場合は自動回避・停止する。動作範囲や効率の良いルートの設定ができる。

・ネットワーク
 MIMO WiFi、Bluetoothの他、オプションで5Gセルラー対応モジュールを用意(2023年5月予定)。

・temiセンターでのシーケンス・プログラム作成
 スピーカーから再生する音楽、話す言葉、ディスプレイに表示する動画、画像、文字、動作させるボタンとレイアウト、動作時間などを簡単に作成可能。毎日決まった時間に決まった動作を、週の特定の日の特定の時間に動作させることができる。

・ボイス・インタラクション
 ディスプレイのボタンを押して、temi GOに音声で指示を与えることができる。