2023年3月1日、NTT e-Drone Technology(以下、NTTイードローン)は、Wi-Fiを経由して遠隔地からの操縦指示による完全自動巡回を実現する「Skydio Dock and Remote Ops」の販売を同日開始すると発表した。

 ボタン一つでドローンが必要な場所へ飛行し、必要な作業を実施し帰還することを具体化したパッケージとなる。遠隔にいるオペレーターもしくはSkydioの自律飛行技術で安全に飛行することが可能。定期巡回や危険な場所の監視等が必要な現場において省力化が期待される。

 飛行エリアにはWi-Fi環境が必要となるが、NTT東日本が提供する「ギガらくWi-Fi」等を活用したWi-Fi環境構築のサポートをセットで提供し、ワンストップで現場業務の省力化を支援することもできる。

Skydio Dock and Remote Opsの特徴

自動巡回による定期巡回・危険個所見回りの省力化
 対象施設内で指定した複数のポイントを記憶させてルートを設定すると、障害物等を回避しながら自動巡回。飛行ルート、タイムスケジュールを複数設定し、繰り返し飛行させることができる。

自動給電による充電作業の省力化
 Dock内のクレードルに給電機能が備わっているため、ドローンの運用において手間となっていたバッテリーの充電作業を省力化。

遠隔操作による現地ドローン運用の省力化
 オペレーターが遠隔地から「Skydio 2+ for Dock」を操縦でき、「Skydio Cloud」を経由して撮影データを閲覧することが可能。

オプションサービス

Skydio Dockアクティベート講習
 安心して利用するためのSkydio Dock and Remote Ops操作方法等、実機操作を含めたカリキュラムを提供する。

Wi-Fi環境コンサルティング
 Skydio Dockの設置場所、飛行ルートに必要なWi-Fi環境の整備に関して、現地での電波調査、アクセスポイントの設置場所確認を実施する。併せて、NTT東日本のサポート付きWi-Fiサービス「ギガらくWi-Fi」の案内も可能。

価格(税抜)

Skydio Dock and Remote Ops(Skydio Dock for S2+):オープン価格
Skydio Dock and Remote Ops(Skydio Dock Lite):オープン価格
Skydio Dockアクティベート講習:オープン価格
Wi-Fi環境コンサルティング: 別途見積り

「Skydio Dock Lite」の自動巡回デモ(NTT e-Drone Technology YouTubeチャンネル)

お試しプラン

 お試しプランでは、Skydio Dock and Remote Ops(Skydio Dock Lite)を最長14日間レンタル提供し、顧客の課題に対する効果検証を実施する。

提供内容
Skydio Dock and Remote Ops(Skydio Dock Lite)のレンタル(同社にて保険付保)
Skydio Dock and Remote Ops(Skydio Dock Lite)の操作方法説明
現地でのルート設定作業および効果検証立ち会い(最大2日間)
Wi-Fi環境コンサルティング

 提供場所は日本全国(離島を除く)。実証環境は屋内のみ(天井含む5面が覆われていること)で、飛行ルート上にWi-Fi環境が必須。提供条件として、貸出責任者2名が必要。貸出責任者はSkydio認定講習の受講が求められる(有償)。提供価格は税抜100万円(交通費含む)。