2023年2月17日、センシンロボティクスは、同社が提供する施設・設備管理アプリケーション「ゲンコネ」に、「図面へのピン打ち機能」「設備メモ機能」を追加したことを発表した。設備管理をよりはじめやすく、管理しやすくするためのアップデートとなる。また、Android版の提供も開始する。

 ゲンコネは、賃貸マンションや自社店舗・施設・工場、プラントなどの自社アセットを管理する設備管理者向けのクラウドアプリケーションで、施設や設備の情報、タスクを管理・共有することができる。

 施設・設備管理業務はトラブルの発生から完了まで、状況確認のコミュニケーションや現場の往訪、情報整理に時間を取られるなど業務の負荷につながっている。重要な対応履歴やファイルが個人の管理方法に委ねられ、業務が属人的になりやすいといった課題が挙げられている。

 同アプリは図面、パノラマ、写真で現場の状況を共有することで、往訪を最小限にすることができる。また、管理者はゲンコネを確認することで業務の進捗状況が把握できる。

 今回のアップデートでは、図面へのピン打ち機能と、設備メモ機能を追加した。

図面へのピン打ち機能

 図面に課題、設備情報のピンが打てるようになり、図面上でピンの絞り込みが可能になった。図面上ではピンの種別で即時状況を把握することができる。
 パノラマ画像がない箇所でも課題の記録が可能となり、すでにユーザーが持っている情報でサービスの利用が開始できるようになった。

設備メモ機能

 課題だけでなく、品番、マニュアル、写真などの設備の静的な情報の登録に対応した。定期点検の点検箇所を明らかにすることで点検漏れ防止、点検履歴を可視化する。教育や作業指示などをオンライン上でできるため、ベテラン社員の往訪を減らしながら技術伝承が可能になる。
 現場で設備メモの編集ができるため品番の書き換えも可能。