JR西日本イノベーションズは、大阪府主催の公募に対し、三井物産、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、朝日航洋、小川航空、テラドローンと共同で「エアモビリティ統合運航管理プラットフォーム事業」を提案し、2023年1月26日に実証実験を実施したことを同日発表した。
同プロジェクトは、空飛ぶクルマ・ヘリコプター・ドローン等の多種多様な機体の安全かつ効率的な飛行を可能とする“空の道”を作ることを目的にしている。
今年度は、エアモビリティ統合運航プラットフォームと、離着陸場のネットワーク(V-port(※1)支援ネットワーク)との連携を行った。
また同実証実験には、JR西日本イノベーションズと空飛ぶクルマに関する包括連携協定を締結している大阪市此花区にある大阪市立四貫島小学校の6年生を大阪へリポートに招き、空飛ぶクルマのレクチャーやヘリコプターの着陸等の見学を実施した。
※1 空飛ぶクルマが離着陸を行う場所。
実証実験の内容
<シナリオ概要>
夢洲の万博会場行きの空飛ぶクルマ(ヘリコプターで代用)が飛行中、目的地の万博会場のV-portが急遽閉鎖されたため、大阪へリポートに目的地の変更を実施。この時、大阪へリポート付近には他のヘリコプターとドローンが飛行しており、それらの飛行空域の変更によって安全が確認された後、当該の空飛ぶクルマが大阪へリポートに着陸を実施するというもの。
<システム>
空飛ぶクルマ・ドローン・ヘリコプターの運航情報をエアモビリティ統合運航プラットフォーム上で相互に連携。加えて、大阪へリポートのV-port運航支援ネットワークから離着陸場の情報を受けることで、目的地の変更や進入経路の安全確認等の運航管理を実施。