2023年1月20日、障がい者自立推進機構パラリンアートは、ドローンネットとともに、障がい者がドローンパイロットとして活動することを支援する「パラリンドローン」事業を開始すると発表した。

 障がい者パイロット希望者は審査の後、ドローンネットが管理する全国のSKY FIGHT店舗にてドローン飛行に関するライセンススクールを受講し、ドローンパイロットとして空撮業務などに従事する。これによりドローン人口を増やし、社会で活躍できる機会を増やすことで障がい者への新しい働き方を提案するとしている。

 第1次募集は全国で100名程度を予定している(障がい者雇用企業および特例子会社経由での応募に限る)。1企業からの応募は上限3名。募集範囲は順次拡大していく。

 パラリンアートは主に窓口として、パイロット希望者の審査や管理などをサポートしていく。登録パイロットは、まずドローン飛行操縦のための資格講習を受講。ドローンネットが管理する全国のドローンスクールSKY FIGHT店舗にて、ドローン操縦の技能証明となる「UAS Lv.2」資格の取得と空撮に必要な技術や知識を学ぶ。

 この講習にかかる費用はパラリンドローンが全額負担し、空撮に必要なドローンもパラリンドローンからパイロットへ適宜貸与。これによりパイロットは自己負担なく業務を開始することができる。

 空撮案件は平均相場より20~30%程度安く受注する。パイロットは資格を保有しており、安価で質の高い空撮映像を提供するという。空撮によって得た収益の一部は全国の障がい者を支援している施設や団体へ寄付を行うとしている。