2023年1月10日、ROBOTIX JAPANは、ドローンの国家ライセンス(操縦者技能証明)の教習所となる登録講習機関で扱うドローンの適合基準を満たす、最大離陸重量25kg未満の「INSPECTER」講習機セットの販売を、2023年1月12日より開始すると発表した。

 これまでドローンスクールの講習機として多く使用されていたDJI製「Phantom 4」は、現在生産終了となり、新規での調達が難しい状況となっている。そのため登録講習機関は適合基準を満たす新たな機体を調達する必要があるが、機体コストという課題もある。

 ROBOTIX JAPANがその代替機として開発・販売を開始するINSPECTERは、安定性・操作性を備えるほか、ナイトビジョンカメラを搭載し、夜間でも視認性の高いカメラ映像を見ることができるなどの特徴を持つ。同機体は型式認証対応も進めているという。

 このほか同社は、最大離陸重量25kg以上の「DMTER M16」講習機セットも販売している。

「INSPECTER」講習機セット(機体本体、充電機1台、送信機2個、バッテリー5本)

「INSPECTER」の主な特徴

ベースは多様なカメラを搭載できる点検機
 講習機のベースとなるINSPECTERは、汎用点検機としての設計により赤外線カメラやマルチスペクトルカメラ、360度カメラの搭載が可能。講習以外にも実務レベルで使用できる。

デュアル送信機
 独自の信号セレクタを搭載し、2台の送信機で1機の機体を操作可能。

標準搭載カメラで点検業務が可能
 カメラが斜め上まで向くため、標準搭載カメラで住宅の軒天の点検が行える。ズーム機能は10倍。

ナイトビジョンカメラ
 夜間でもナイトビジョンカメラにより人物をはっきりと認識可能。限定解除訓練において安全に講習が行える。

Phantom4による画像(左)、INSPECTERのカメラで撮影した画像(右)

機体のカラーリング(オプション)
 標準カラーは黒・オレンジ。選べるカラーリングとして、白・黒、黒・白、黒・紫、オレンジ・黒の4種類を用意している。その他のカラーリングも注文時に相談可能。カラーオプションは2万1000円から。

その他
 オーバーライドなしの練習機としてINSPECTERの一般機も販売している。セット内容は機体本体、充電器1台、送信機1台、バッテリー2個で、95万円。

「INSPECTER」のスペック
機体重量2.8kg
バッテリー飛行可能時間14分
充電標準時間40分/急速20分
販売価格120万円(税別)
オプション・カラーリング 2万1000円〜
・プロペラガード 7500円