2023年1月13日、愛知県豊橋市は、国土交通省による「ドローン操縦ライセンス国家資格制度」における「無人航空機操縦士試験」の実地試験会場として、とよはし産業人材育成センターが選定されたことを発表した。実地試験会場は全国に10カ所あり、東海4県では同センターのみとなる(2022年12月14日時点)。

 同市が管理運営するとよはし産業人材育成センターは産業人材の育成を目的とした施設で、各種会議室と幅約65m、奥行き約18m、高さ約14mの屋内空間である実習室を有している。この実習室は、屋内でドローン飛行が可能な施設としては中部地区最大級の広さだという。また国土交通省航空局の飛行許可申請は不要で、航空法等による飛行規制のリスクを気にすることなくドローンの飛行操作ができる。

とよはし産業人材育成センター 実習室

 実習室内にはコンセントを設置しており、バッテリーや送信機の充電も可能。天井高は14mあり大型ドローンの飛行にも対応するほか、撮影した動画・写真の編集や配信等もその場で行うことができる。また、2023年3月末までに安全ネット(網)、同年6月末までに無線LAN環境を整備するとしている。

 ドローン操縦ライセンス国家資格制度が開始されたことで、今後ドローンの操縦や講習等を行うことができる会場の需要増が見込まれることから、同センターは全国からの予約を受け付けている。

ドローン操縦研修の様子