2022年12月14日、日本航空(以下、JAL)とプロドローンは、ドローンを利用した安全な航空運送の実現を目指し、技術協力に関する基本合意書を締結したことを発表した。技術協力については、JALグループの航空機整備を担うJALエンジニアリング(以下、JALEC)が進めていくとしている。

 現在ドローンは、物流、設備点検、測量などさまざまな用途で活用されているが、2022年12月5日の​有人地帯における補助者なし目視外飛行(レベル4飛行)等に係る改正航空法の施行により、今後の市場拡大が予想される。これに伴い、従来以上に機体の製造、整備や運航などに関する安全性、信頼性の向上が求められている。

 航空機とドローンは、「安全に着陸できる地点まで飛行を継続する」ための設計や整備の考え方において類似性があり、高度計など使用される部品にも親和性があるため、JALECとプロドローンは、JALECの安全運航に対する知見や航空機整備で培った技術力とプロドローンの持つ機体開発力を連携することで、ドローンの発展に寄与するとしている。

<両社による技術協力の内容>
1. ドローン製造、整備に関する連携・協力
2. ドローンの安全技術向上ならびに航空局認証取得に関する連携・協力
3. その他ドローンに関する相互連携・協力