2022年11月28日、点検・監視業務を効率化する全自動ドローンポート「DroneNest」の提供を基幹事業とする「合同会社SORABOT」を設立したことを、同社が発表した。afterFITがDroneNest事業を譲渡し、同社においてドローンポート事業を開始する。DroneNestを提供するほか、ドローン分野の法制度理解や操縦・現場責任者業務の請負等を通してドローンの総合的なサポートに取り組むとしている。

全自動ドローンポート「DroneNest」夜間運用の様子。
DJI「Matrice 300 RTK」などに対応し、自動充電を行う。

 さまざまな業界や業種においてドローンの活用が広がるなか、法制度への対応が追いつかない、新しい製品やサービスの情報アップデートについていけないなど、ドローンを十分に活用しきれていない企業も多いという。こうしたニーズに対応するため、同社ではDroneNestを用いた自動充電・遠隔操縦によるドローン活用を提案しながら、安全にドローンを使うための情報や操縦者・現場責任者業務等も併せて提供し、サポートを行う。

 2022年12月に施行される改正航空法において、カテゴリーⅡに該当するレベル3飛行(無人地帯における目視外飛行)の許可・承認要件のうち、管理地区に関する定義が明確化された。これにより操縦者が不要、かつ遠隔地からドローンの操作が可能なシステムの活用領域がさらに広がると考えられる。
 全自動ドローンポート提供サービスであるDroneNestは、国土交通省より夜間におけるレベル3飛行の承認実績を持ち、設備点検や巡回監視、警備、防災、測量、工事進捗確認など、さまざまな用途に対応する。

 同社はドローンを運航する事業者へのサポートの一環として、ドローンの利活用状況に関するアンケートの回答者に、国土交通省が公開する「航空局標準マニュアル01」(飛行場所を特定)、「航空局標準マニュアル02」(飛行場所の特定をしない)のWordファイルを無償で公開している。また、航空法の改正等に併せて、YouTubeでも運用面の解説を行っていくとしている。