NEXT DELIVERYとネバーマイルは、2022年10月31日、地域物流を効率化する「SkyHub TMS」の開発、販売に関して業務提携契約を締結した。

 同システムは、種類の異なる荷物の管理を一元化して最適な配送リソース(トラック、ドローンなど)に荷物を割り当て、荷物の動きを可視化・データ化することにより物流業務を最適化、効率化する。エアロネクストとセイノーホールディングスが共同開発した新スマート物流SkyHubの全国展開において、コアとなるシステムだという。

 SkyHubは、既存物流とドローン物流をつなぐことで、地上と空のインフラを接続する新スマート物流のプラットフォーム。物流倉庫兼拠点となるドローンデポから、SkyHubアプリをベースにした配達代行、オンデマンド配送、医薬品配送、異なる物流会社の荷物を一括して配送する共同配送など、地域の課題やニーズに合わせたサービスを提供する。

 SkyHub TMSは北海道上士幌町より運用を開始し、その後SkyHubの導入を予定している自治体にも展開するとしている。

NEXT DELIVERY代表取締役 田路圭輔氏(左)、ネバーマイル代表取締役 深作康太氏(右)
各社役割
NEXT DELIVERY・SkyHubサービスの企画、マーケティング、運営
・SkyHubサービスへのSkyHub TMSの導入
・自治体との関係構築全般
ネバーマイル・SkyHub TMSの企画、設計、開発、保守
・SkyHub TMS運用の支援
・SkyHub TMSの販売のために必要な営業活動

新スマート物流システム「SkyHub TMS」

 地域物流を効率化する新スマート物流システムであるSkyHub TMSは、配送する荷物に一意のIDを与え、「配送可能エリア内の利用可能な配送リソース」と、「配送リソースごとの利用可能なスロットと配送リソースの所在と移動」を管理する。荷物は重量、配達・集荷場所、配達・集荷希望時間で評価し、配送リソースは陸送・空送、配送完了までのリードタイム、積載可能容量・重量で評価する。この評価をもとに、利用可能かつ最適な配送リソースを荷物に割り当てる。

「SkyHub TMS」

<主な機能>
フードデリバリーや大手ECサイトとの配送依頼情報の連携
トラックやドローン等の運行・運航管理システムとの配送関連情報の連携
期間や曜日に対応して稼働可能な配送リソースの管理
荷物とトラックを自動で割り付ける自動配車
配送リソースの最適なルーティング
季節や顧客都合での配送先拠点が切り替え可能な配送先データベース
配送に対する請求や支払いを管理する精算処理
トラックの位置情報、積載重量、配送件数、移動距離等をリアルタイム確認できるダッシュボード
配送リソース情報や運転者・操縦者情報を一元管理するマスタのメンテナンス
運送会社や荷主との配送関連の契約情報管理