2022年11月10日、ACSLは、世界でも最大規模のドローン市場を持つ米国への進出を見据え、General Pacific, Inc.を含めた複数の顧客に対して国産ドローン「SOTEN(蒼天)」のデモンストレーションを実施したことを発表した。

 同社の推計によると米国のドローン市場はすでに110億ドル超となり、そのおよそ半分は軍需で、産業用途は30%程度に限られているという。これまでは中国大手メーカーが高いシェアを占めてきたものの、NDAA(National Defense Authorization Act:国防権限法)により国防目的での調達が2020年に禁止されたことが影響して、民生用でも西側諸国のメーカーに注目が集まっている。

 2022年9月6日~9月8日にラスベガスで開催された「COMMERCIAL UAV EXPO」に同社が出展した際、データの漏洩や抜き取りの防止、機体の乗っ取りへの耐性を実現したセキュリティの高さが経済安全保障のニーズに対応していることもあり、多くの米国企業がSOTENに興味を示したという。特にインフラ点検の分野での活用に対する関心が高く、実際のドローンの飛行性能や撮影画像の質を確認したいとの要望があり、今回のデモンストレーションの実施に至った。

マサチューセッツ州でのデモンストレーションの様子

 訪問先の1つであるGeneral Pacificでは、米国におけるSOTENの販売を検討するためにデモンストレーションを実施した。General Pacificは公益事業者向けに有益な製品を販売する企業で、公共施設のインフラ点検用ドローンの販売や、操縦・操作トレーニング、公安機関へのドローンの流通も行っている。

General Pacificでのデモンストレーションの様子

 ACSLは複数の顧客先でSOTENのデモンストレーションを実施し、実際のインフラ点検などの実務適用が可能という評価を受けたという。同社は今後も米国市場への進出を見据えた積極的な情報発信や顧客とのコミュニケーションを実施していくとしている。