ブルーイノベーションは、国内外の電力会社や設備点検・メンテナンス会社などに向けた送電線ドローン点検ソリューション「BEPライン」の提供を、2022年11月7日から開始する。たわみや揺れのある送電線に沿ってドローンが自動追従飛行し、点検に必要な各種データを撮影・取得することで点検業務の自動化、効率化、安全化を図る。

 ドローン機体に搭載する独自の送電線追従モジュールと操作・データ管理アプリがセットになっており、自社で点検作業が行えるサブスクリプションと、委託点検の2つのサービスプランを用意している。

 なおBEPラインには、ブルーイノベーション独自のデバイス統合プラットフォーム「Blue Earth Platform」をベースに、東京電力ホールディングスおよびテプコシステムズと共同開発した「送電線点検用ドローン自動飛行システム」を採用している。

「BEPライン」センサーモジュールを搭載したドローン(左)、専用アプリケーション画面(右)

「BEPライン」の特徴

 ドローンに搭載したモジュール内のセンサーが、送電線の自動検知とドローン機体・カメラジンバルの制御を同時に実施する。ドローンは自動で送電線と適切な距離を保って追従飛行し、最適な画角で対象となる送電線を捉え撮影し続けるため、事前の飛行ルート設定なしで点検を開始できる。また、画像認識と異なり逆光や影、類似する構造物の影響を受けないため、常に高品質なデータ取得が可能。

 点検員はドローンからリアルタイムに送られる映像を確認し、気になる点検箇所や異常箇所があれば、アプリ操作によりその場でドローンを一時停止させて状況を確認することができる。

 送電線の自動追従飛行では常に一定の離隔距離を保ち映像を記録するため、安定して電線を画角に捉え、送電線のより線まで確認が可能。送電線のたわみが大きい箇所や傾斜の勾配がある現場でも送電線を追従する。風の影響でドローンの向きや位置が変わっても、位置や向きを補正して飛行する。

※送電線ドローン点検ソリューション「BEPライン」の詳細は、別途特集記事に掲載する予定です。