救急医療・災害対応無人機等自動支援システム活用推進協議会(以下、EDAC)は、2022年10月16日、宮城県大郷町が主催する「令和4年度 大郷町総合防災訓練」の災害調査訓練において、ドローンを使用した災害調査演習の実施協力を行った。

 防災訓練では、リアルタイムでドローン等からの情報配信を可能にするシステム「Hec-Eye(ヘックアイ)」を活用し、ドローンやスマートフォンから取得される位置情報付きのリアルタイム映像を対策本部へ共有することで、迅速な被災状況把握を支援した。そのほか防災訓練では、救出・救護訓練(救出訓練/搬送/処置方法)や119通報・初期消火訓練、火災防ぎょ訓練が行われた。

 リアルグローブがEDAC監修のもと開発したHec-Eyeは、ドローンやスマートフォン等の各種IoT機器からの取得情報を地図上に集約し共有するプラットフォームで、総務省の「平成27年度補正予算IoTサービス創出支援事業」の採択案件を通じて構築されたリファレンスモデル(成果物)を核としている。救急医療・災害対応分野での活動支援や業務効率化を目的として開発し、現在は鳥獣害対策や観光分野等も含めたより広い分野で活用されている。

 EDACは全国自治体の防災訓練のサポートを行ってきており、Hec-Eyeを用いることで現場の情報を本部や各地に映像伝送し、災害対応のリモート化を実現している。