2021年10月6日、救急医療・災害対応無人機等自動支援システム活用推進協議会(以下、EDAC)は、リアルグローブと共同で、熊本県南小国町およびエアロセンス協力のもと、過疎地域等における無人航空機を活用した物流実用化事業の実証実験を実施すると発表した。

 EDACと南小国町は、2017年に「ドローンを活用したまちづくり協定」を締結しており、町内のさまざまな産業において日頃からドローンおよびドローン映像等の遠隔情報共有システム「Hec-Eye」の利活用を推進している。

 この実証実験では、町民向けの買い物支援事業として運営されている移動販売車「きよら号」での配送をドローンに置き換えた場合を想定し、ドローンを活用して食材等の配送を行う。また、同町が導入しているHec-Eyeを活用し、配送しているドローンの映像や位置情報等のモニタリングを行う。

Hec-Eyeを活用した情報連携イメージ
Hec-Eyeを活用した遠隔でのドローンの映像、位置情報の確認イメージ

 なおこの事業は、環境省「社会変革と物流脱炭素化を同時実現する先進技術導入促進事業」の採択を受け実施するもので、物流におけるCO2排出量削減や人口減少・高齢化に伴う労働力不足、地域の物流網維持、防災・減災等の課題を解決し、社会変革を同時実現するため、物流の脱炭素化・低炭素化に資する先進的な設備導入、取り組みを実施することを目的としている。

実証実験 概要

開催日時 :2021年10月20日(水)13:15〜14:45
フライトは、片道10−15分程度の予定。
※当日の天候により延期の可能性あり。

実施場所 :南小国町自然休養村管理センター(南小国町役場向かい)

飛行ルート :南小国町自然休養村管理センター前駐車場(離陸)〜波居原体育館(着陸)、飛行距離は約3.2Km。
※離着陸地点は変更になる可能性あり。

使用機体 :エアロセンス「エアロボ」

実証実験の飛行ルート
エアロボ