2022年10月25日、エアロセンスは、2周波GNSS(全球測位衛星システム)受信機を搭載した後処理キネマティック測位専用ドローン「エアロボPPK(AS-MC03-PPK)」が、ドローンで撮影した写真から高速処理で3次元地形データを生成する、EARTHBRAINの「Smart Construction Edge 2」の対応ドローンとして採択されたことを発表した。

「エアロボPPK」

 Smart Construction Edge 2は、ドローンによる広大な建設現場の撮影データを高速で処理し、即時に点群データを確認できることが特徴で、GCP(標定点)が不要なだけでなくGNSSや補正情報を取得し、場所を選ばずに設置でき、高度かつより正確な測量を行うことができる。

 今回の採択理由として、エアロボPPKは写真測量の工程で対空標識の設置工数を軽減するために開発された国産の写真測量専用、かつi-Construction基準(±5cm以内)の撮影が可能であること、また、高い対向耐風性能(15m/s)、20分以上におよぶ長時間飛行、50mの飛行高度や解像度の高さ(1.06cm/pixel)などにより高い測量精度を備えている点が評価されたという。

品番AS-MC03-PPK
外形寸法(プロペラ無し)517×517×509mm
外形寸法(ガード装着時)943×943×509mm
本体重量2.73kg
本体重量(ガード装着時)2.95kg
電池6S 16,000mAh リチウムポリマーバッテリー
電波到達距離600m(標準2.4GHz帯使用時)
標準搭載ペイロード重量1.1kg
最大使用可能時間26分
最大風速対抗15m/s
最大飛行速度36km/h
耐水性・防塵性IP43 ※カメラ、ジンバルは除く
フライトコントローラー自社製フライトコントローラー+アプリケーションプロセッサー
センサーGPS、加速度/角速度/地磁気(各3軸)、気圧
動作環境温度-5〜40℃(バッテリー除く)
GNSSGPS/QZSS、GLONASS、Galileo、Beidou
使用無線周波数機体制御2.4GHz
カメラソニー製α6100、レンズ:SEL20F28、3軸ジンバル
安全性能・LED灯火による機体前方、後方の視認性確保
・バッテリー残量基準値以下による自動帰還
・通信断による自動帰還(帰還方法設定可能)
・GPS信号断による緊急着陸
・遠隔での緊急停止機能
・暴走飛行防止(異常傾き検出時のプロペラ自動停止)