2022年10月18日、新東工業は、生産を止めないためのサポートサービスsinto SUPPORT SYSTEMにおいて、赤外線カメラを搭載したドローンによる集塵機・ダクトの診断サービスを開始することを発表した。

 工場の屋内外に設置されている集塵機やダクトは、人が立ち寄れない高所などに設置されていることもあり、点検作業は高所作業車や足場を準備し、点検作業者による目視や打診調査などで行われている。そのため日数や費用が掛かるだけでなく、作業者の落下リスクや高所における作業者の確保が難しいといった課題がある。
 また集塵機・ダクトは保守点検を行わない期間が続くと、ダクト内に堆積したダストの重みによりダクトが落下、設備が停止するなど生産活動に影響をきたす恐れがあるという。万が一、ダクト内の可燃性堆積物に着火した際には工場火災が発生するなど事業への影響は大きい。

 同社の診断サービスでは、集塵機・ダクトの画像を高精度のカメラで広域かつ多角的に取得して診断するだけでなく、赤外線カメラにより堆積物がある箇所とない箇所の温度差を可視化し、外観では分からないダクト内の堆積物も把握することができる。これらの診断結果に基づき、集塵機のメンテナンス提案に加えダクト交換も同時に提案するとしている。

ダクト診断の様子
屋内外観の確認(左)、赤外線カメラによるダクト内の堆積確認(右)
屋外外観の確認(左)、赤外線カメラによるダクト内の堆積確認(右)