自社開発のドローン自動制御技術を使ったオリジナルドローンショーを提供するシンガポールのSKYMAGIC LIVE PTE. LTD.(以下、SKYMAGIC)は、2022年9月25日に大阪・夢洲で開催された「レッツゴー万博2025カウントダウン3 夢洲超花火」において、800機のLED搭載ドローンによる屋外ドローンショーを実施した。
 同イベントは、3年後の万博開催をアピールするために催されたもので、当日は4万5,000発の花火とドローンショーが共演した。

 イベントでは、花火の打ち上げに向けたショーが始まるとドローンが次々と上空に飛び立ち、高さ135m、横幅80mの大きさとなる大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」を描き出した。その後ドローンによるカウントダウンが始まって盛大に花火が打ち上がり、レッツゴー万博2025のロゴが大きく夜空に浮かび上がった。

 花火が打ち上がった後、万博のテーマ“いのちの輝き’’をコンセプトに、音楽に合わせて日本の芸能文化や生物をはじめ大阪らしいモチーフなどが表現されたほか、インタラクティブな仕掛けとしてQRコードが現れた。クライマックスでは、パンデミックを乗り越え、未来に向けて日本を元気に復活させようというメッセージを込めたフェニックス(不死鳥)が夜空に羽ばたいた。

当日のショーの様子

 SKYMAGICは、ドローン単体のショーだけでなく、今回のイベントでの花火のように、他の演出と連動し、音楽も含め総合的にプラニングするエンターテイメントショーを強みとしている。また、同社が独自に開発する屋外ドローンは、RTK(リアルタイムキネマティック)テクノロジーを搭載しており、GPSよりも精度の高い位置制御が可能なことから、高精細なフォーメーションを組むことができる。ドローンの移動速度を独自のシステムにより最適化し、より早く正確に変幻自在なフォーメーションを展開する。機体のLEDモジュールは、1.5km以上先からでも見えるほどの光量を備えている。