2022年9月26日、SkyDriveは、三菱UFJ銀行など13社を引受先とした第三者割当増資および銀行融資により、シリーズCラウンドにおいて総額96億円の資金調達を実施したことを発表した。これにより同社の累計調達額は約147億円となる。

 今回の調達により事業基盤、経営基盤を強化し、空飛ぶクルマと物流ドローンのメーカーとして、機体開発、事業推進と中長期的な成長を加速するとしている。

シリーズCにおける資金調達の引受先

SCSK株式会社
関西電力株式会社
近鉄グループホールディングス株式会社
スズキ株式会社
損害保険ジャパン株式会社
東京海上ホールディングス株式会社
豊田鉃工株式会社
日本化薬株式会社
日本発条株式会社
ペガサス・テック・ベンチャーズ
三井住友信託銀行株式会社
株式会社三菱UFJ銀行
りそなグループ

SkyDrive シリーズB~シリーズCまでの活動

【空飛ぶクルマ】
2019年:空飛ぶクルマの有人飛行に成功
2020年11月:「空の移動革命社会実装大阪ラウンドテーブル」に参画
2021年 9月:大阪府、大阪市と空飛ぶクルマの実現に向けた連携協定を締結
2021年10月:空飛ぶクルマの型式証明申請が国土交通省に受理
2022年 1月:海外での事業展開を見据えテクノロジー見本市「CES2022」に出展
2022年 3月:型式証明審査の適用基準(Certification Basis)を「耐空性審査要領第 II部(第61改正)」ベースで構築することについて国土交通省航空局と合意

 現在、2025年の大阪・関西万博開催時における、大阪ベイエリアでのエアタクシーサービスの実現を目指し、2人乗り機体「SkyDrive式SD-05型」を開発中。

【物流ドローン】
2021年 6月:豊田市とドローン活用・社会実装促進に向けた協定を締結
2021年11月:航空・宇宙および防衛分野の品質マネジメントシステム「JIS Q 9100:2016」認証を取得
2022年 8月:電力会社において導入を開始

SkyDrive代表取締役CEO 福澤知浩氏のコメント

 2年前のラウンドBの資金調達完了以降、世界ではエアモビリティやビジネスドローンを中心とした新しい空のモビリティの本格的実現に向けた動きが加速し、当社としてもカーゴドローン事業の本格開始、商用機「SD-05」の開発推進などをしてまいりました。今回、新たな資金調達と、事業で密接に関わる方々との資本提携を発表させていただくことになり、大変感謝しております。

 関西電力株式会社・近鉄グループホールディングス株式会社・りそなグループとは、関西エリアを中心に事業開始に向けた様々な議論をさせていただいています。ソフトウェア開発ではSCSK株式会社と連携させていただき、スズキ株式会社とは量産やインド・アジア地区地域での販売の可能性を共創させていただいております。損害保険ジャパン株式会社・東京海上ホールディングス株式会社とは、安全安心を担保するための保険の検討を推進中、豊田鉃工株式会社・日本化薬株式会社・日本発条株式会社には部品を中心にモビリティ全体の開発でご協力いただいています。ファイナンスの分野では、三井住友信託銀行株式会社・株式会社三菱UFJ銀行にご支援いただき、ペガサス・テック・ベンチャーズには世界と日本をつなぐVCとしてお世話になっております。

 まずは物流ドローンによる危険で大変な作業のサポート、そして2025年のエアモビリティのサービス開始を通じて、モノや人が自由に空を移動する世界を作って参ります。