2022年9月20日、エアロネクストとKDDIスマートドローンは、ドローン配送サービスの社会実装に向け業務提携契約を締結した。あわせてKDDIは、有望なベンチャー企業との新たな事業共創を目的とした「KDDI Open Innovation Fund 3号」(運営者:グローバル・ブレイン)を通じて、エアロネクストに出資を行った。

 提携内容は、ドローン配送サービスの自治体への導入および導入に向けた実証実験の共同実施、ドローン物流に必要な機体・モバイル通信・運航管理システムの販売・導入における連携強化となる。

 生産年齢人口の減少や少子高齢化により、食料品などの日常の買物が困難な買い物弱者が増加しており、この課題を解決するため、ドローンをはじめとしたデジタル技術を活用する取り組みが期待されている。
 この提携、出資によりエアロネクストとKDDIグループは、ドローン物流を全国の自治体に展開するとしており、2023年3月までに14以上の自治体でのドローン物流実証や実装において連携を予定している。

 エアロネクストとKDDIグループはこれまでも、2022年3月に新潟県阿賀町においてドローン配送の実証実験を実施し、2022年6月にはエアロネクストとACSLが共同開発した物流専用ドローン「AirTruck」と、ドローンの遠隔制御・長距離飛行を可能にするモバイル通信・運航管理システムを備えたKDDIスマートドローンの「スマートドローンツールズ」を組み合わせたドローン配送パッケージ「AirTruck Starter Pack」を提供開始するなど、連携を進めてきた。

物流専用ドローン「AirTruck」