TOMPLA、出前館、弘真物流、ピーエイは、新潟市の協力のもと、2022年9月6日から16日まで、新潟市信濃川万代テラスエリアにおいて、ドローンによるフードデリバリーのテストマーケティングを実施する。

 テストマーケティングでは1日12回の注文を可能とし、信濃川を挟み対岸までドローンにより商品を運ぶ。運搬物は、万代テラス ハジマリヒロバ内のレストラン2店舗の飲食物となる。4社は今回の10日間のテストマーケティングを通し、商用ドローンの普及の加速化を図るとしている。

 現在、国内のドローン宅配は過疎地域で導入が進められているが、ニーズはあるものの、配達の担い手が不足している地方都市などでの普及には至っておらず、こうした地方都市でのサービス提供がドローン宅配の普及の鍵となる。ドローンはサイズが小さく軽いものの運搬に適し、特に飲食店のデリバリー需要が予測されており、さまざまなドローンによるフードデリバリーの実証事業が行われてきた。
 しかし、これまでの実証事業は運搬後の食品品質や航路の検証のため単日かつ限定された注文回数での実施となり、実際の市場環境とは言えなかった。

<実証の手順と内容>
1. 出前館のアプリで注文された各店舗の飲食物を、弘真物流の離陸ポートのパイロット補助者が各店舗から引き取り、ドローン離陸地点(信濃川万代テラス)に運ぶ。
2. ドローンの運搬箱に飲食物を積み込んで離陸し、約2分後に対岸の信濃川ウォーターシャトル万代橋西詰乗場付近に着陸する。
3. 着陸後、着陸ポートのパイロット補助者が、着陸ポートまで受け取りに来た注文者に商品を手渡す。

実証手順のフローチャート
飛行ルート

<テストマーケティングの様子>

<各社の役割>
TOMPLA:実証統轄、ドローンオペレーション統括、独自ドローンおよび技術者提供
出前館:注文プラットフォーム提供
弘真物流:ドローンの遠隔運航管理
ピーエイ:弁当・飲料の調理、提供
新潟市:実証実験協力 地域および関係者との調整等