TOMPLAは、2022年5月10日、商品やサービス、エリアの認知を獲得したい法人・地方自治体や、広告・PR代理店向けのPRイベントサービス「空飛ぶプロモーション」をリリースした。

 ドローンを活用した商品デリバリーは注目度が高く、多くのメディア露出を期待できることから、告知したい商品を1日限定でドローンデリバリーするサービスとなる。イベント開催都市の航路設計、機体・パイロット貸出し、当日ドローン配達までをまとめて提供する。

 現在、国内におけるドローン宅配は過疎地域を対象としたものが主流であるが、同社は商業化を見据え、都市部での実証実験を主軸に展開している。そのため、メディア集客が容易な都市部でのサービス提供においてノウハウと実績を有しているという。

 同サービスの売り上げは、地域の利便性を向上させる国内ドローン配送サービスの早期実現のために活用する予定で、実施都市は企業、該当自治体と協議の上、決定するとしている。

 空飛ぶプロモーションでは、同社が保有するドローンデリバリーのスキームを自社製品のプロモーションを行いたい企業へ提供する。ドローンデリバリーは日本国内でサービスの実用化が期待されているが、法律の壁や安全性の設計の問題などから、飛行エリアの選定から行政連携、本番飛行まで特別な知見と対応が必要となる。同サービスでは、ドローンデリバリーに必要なすべてを一気通貫で実施する。

 なお同サービスは広告やPRキャンペーンの中の一つとして想定したもので、プロモーションの全体設計やPRイベントの企画・運営、メディアリレーションはオプションサービスとなる。

【基本提供プラン】 (想定価格:150万円~)
・開催都市協議および実施場所選定と該当行政との連携
・ドローン用航路設計
・官庁へのドローン飛行許可申請
・TOMPLA機体、飛行オペレーター(パートナー)の貸出し
・プロモーション当日のドローン配送オペレーション(事前テストフライト含む)

【完全お任せプラン(メディアリーチパッケージプラン込み)】 (想定価格:400万円~)
・基本提供プラン一式
・キャンペーン企画
・メディアリレーション
・一般顧客の集客

想定活用例

 ドローン配送は、陸送よりも圧倒的に早く配送できる(3kmの距離では陸路の場合平均12分のところ、3分で配送)。パスタのような提供時間に限りがある商品でも品質を保ったまま届けられるため、鮮度をアピールしたい商品のPRにも適している。ドローンで届けた出来立ての商品を、インフルエンサーや公募モニター客が実食する様子をメディア露出できる。

 ドローン配送はサービスエリアがまだ限定的な展開のため、社会的な注目度が高い。認知を獲得したい季節性商品や、特定エリアのプロモーションにPRイベントとして活用することで、メディア露出による認知拡大が見込める。例えば12月にサンタクロースの外装をほどこしたドローンが海上に商品を届ける、海水浴場の海開きイベント時にドローンが1日限定でフードデリバリーを行う、などのPRイベントの実施などが考えられる。