デプトシーは、中国のAgileX Robotics社の日本正規販売店として、UGV(無人地上車両)およびAGV(無人搬送車)の販売を2022年8月5日より開始した。
AgileX Robotics社のロボットシャーシは、倉庫内などの平坦な床面だけではなく、野外の不整路を走行する機能を持つものや、自律走行が可能なものなど、多種多様な性能を備えている。二次開発を組み合わせることで、各種点検業務や農地内での搬送の自動化、工事現場での資材搬送の無人化などを実現する。導入コストの低さも特長だという。
例えば、小・中規模の農業では、収穫場所から出荷作業場までの運搬業務に「SCOUT 2.0」や「BUNKERシリーズ」を導入することで、収穫した作物が一定量に達すると圃場内の作業場まで自動で輸送し、出荷担当者に届けることが可能。大規模な工事現場などでは、自動化された工場でアッセンブリーポイントにAGVが部品供給するように、屋外の作業現場でもUGVにより資材供給を自動化する。
土木工事の現場に「AUTO KIT」を導入し、高精度LiDARや3Dカメラを備えた自律走行ロボットに現場を随時巡回させることで、可視化されたデータにより進捗状況を管理。現場全体の状況確認や異常箇所の発見なども可能となる。
物流分野では、スロープや階段を使用した倉庫内の垂直移動や、倉庫間の移動といった平滑な路面以外においても、最適なプラットホームを選択することで業務を自動化する。
UGV・AGVプラットホーム
SCOUT 2.0![]() 最大積載量は150kg、交換式のバッテリーを採用することでタフな運用にも耐えるプラットホーム。自律型の物流や配送用途に柔軟に対応する。 | SCOUT MINI![]() コンパクトな機体とホイールに組み込まれたモーターにより、狭い場所での業務や高速走行、長時間走行が可能。オフロードホイールやメカナムホイール(全方位性ホイール)のオプション装着に対応。 |
RANGER MINI![]() 4輪の回転を制御することで方向転換する4輪ディファレンシャルステアリングと、ホイール自体の向きを変えることで方向転換するステアリングシステムの組み合わせにより、屋内外でひとつのプラットホームに複数の目的を持たせる運用が可能。 | HUNTER 2.0![]() 最大積載量は150kg、交換式のバッテリーを採用することでタフな運用にも耐えるプラットホーム。自律型の物流や配送用途に柔軟に対応する。 |
HUNTER SE![]() ホイール内蔵型モーターにより、4.8m/sの高速で長時間(最大走行距離30km以上・60km以上 ※モデルによって違いあり)の運用が可能。 | BUNKER PRO![]() 防塵・防水性能はIP67、クローラー方式採用による走破性が特長のプラットホーム。最大積載量は120kg、最大登坂角度30°と、農業や土木建築業などの過酷な状況においてもパフォーマンスを発揮する。 |
BUNKER![]() クローラー方式を採用したヘビーデューティープラットホーム。最大登坂角度は36°、独立懸架コイルスプリングの採用により、強力なオフロード性能を提供する。 | BUNKER MINI![]() クローラー方式を採用し、防塵・防水性能はIP67、重量54.8kgというコンパクトな機体。水路の測量やマッピング、パイプの検査、特殊撮影など、高い性能とコンパクトさが必要とされる状況に適する。 |
TRACER![]() コストパフォーマンスに優れた屋内無人搬送プラットホーム。100kgの最大積載量と幅広い二次開発に対応する。 |