2022年8月16日、デジタルカレッジKAGAは、自治体への産業誘致と産業革新の場づくりを行うことを目的に、用途別の実証実験フィールドの手配やドローン技術者のマッチングなどを行う「ドローンコンプレックスKAGA」の提供を開始することを発表した。
2022年12月に予定されている有人地帯における目視外飛行(レベル4)の解禁を見据え、複数の用途が可能なドローンや空飛ぶクルマなどのモビリティ全般に関する実証実験が可能な場所を、加賀市と協力して提供する。また、実証実験に必要となる煩雑な告知業務やエンジニアの手配などをワンストップで提供するとしている。
ドローンコンプレックスKAGAでは、自治体全域を対象としたドローンや実証実験を行う環境の提案をワンストップで提供する。また、これに併せて、デジタルカレッジKAGAでは、ドローン運用者だけでなくドローンの開発や自律制御のプログラミングができるエンジニアの育成を開始しており、この取り組みもドローンコンプレックスKAGAの中でさらに進展させていくとしている。
ドローンコンプレックスKAGAでは、加賀市全体を複合的フィールド(コンプレックス)として活用する。例えば、5~10kmの試験飛行が可能なロングレンジ・フィールドにおける空飛ぶクルマや物流サービスの実証実験や、廃校等を利用したショートレンジ・フィールドにおいて実際の建物を利用した点検や作業の実証実験が可能。市の占用地などを利用したローバーの実験や、水中・水上ドローンの開発などにも対応する。それらを一つの実証フィールドとみなし、複合的な実験を行うこともできる。
常設のドローンポートの設置やドローン・トライアスロン(陸海空の多用途のドローンを複合的に利用してモノを届けたりする仕組み、またはそれを競い合うレース)の実施なども計画している。
また、長期間の実証実験を行う際や加賀市に拠点を置く場合、現地のドローン技術者によるサポートを受けたり現地で技術者を採用したりできるよう、デジタルカレッジKAGAではドローンを作ることができる人材の育成を進めている。