KDDIスマートドローンと補修技術設計は、ドローンを活用した橋梁点検サービスの提供を、2022年6月21日から開始する。

 現在日本にある約73万橋(2m以上)の橋梁のうち、2025年には約42%(30万橋)が建設後50年を迎える。橋梁の老朽化への対策が急務となる一方、人手不足などが課題となっている。
 また、国土交通省では2019年2月、橋長2m以上の橋を道路橋として分類し、この道路橋の点検は5年に1回の頻度で近接目視点検を基本とする道路橋定期点検要領を定めた。2019年3月からはドローンで撮影した映像も認められるようになった。

 KDDIスマートドローンが提供する、ドローンの遠隔自律飛行や遠隔制御を可能にするモバイル通信・運航管理システム・クラウドをセットにした「スマートドローンツールズ」と、補修技術設計による橋梁・トンネル・上下水道などの社会基盤構造物の補修・補強分野における工事サポートや、調査・補修設計技術のノウハウを組み合わせて、同サービスを提供する。

 ドローンを活用した橋梁点検サービスは、ドローンを遠隔自律飛行させ、1度のフライトで点検作業が可能なほか、橋梁撮影画像の3Dモデリングにより橋梁の損傷箇所などを細部まで確認することができる。事業者の作業効率化に加え、日本の橋梁の安全性の確保が期待される。

 なおKDDIスマートドローンは、2022年6月21日~23日に幕張メッセで開催される「JAPAN DRONE 2022」において、同サービスの活用事例や、3Dモデリングなどによる橋梁の損傷個所の特定技術を紹介するとしている。