ロボデックスは、2022年6月21日〜23日に幕張メッセで開催される「Japan Drone 2022」において、水素燃料電池専用のオリジナルドローン「Aigis One(アイギス・ワン)」を展示する。

 6月16日に実施した同機の初フライトテストでは、30分程度の飛行を複数回繰り返し、安定した飛行を収めたという。長時間・長距離飛行を実現し、物流をはじめとした社会実装を目指して今後も改良を重ね、10月に長距離飛行テストを実施するとしている。

水素燃料電池専用のオリジナルモデルドローン「Aigis One」(左)、飛行テストの様子(右)

 水素燃料電池ドローンには水素貯蔵用の高圧ガス容器が搭載されることから、落下した場合に備えた安全対策を講じるとともに、高圧ガス保安協会の特定案件事前評価と経済産業大臣の特別認可(以下、大臣特認)が必要となる。
 同社は帝人エンジニアリングと協力し、高圧水素用複合容器を搭載した水素燃料電池ドローンについて、高圧ガス保安協会の特定案件事前評価委員会を経て大臣特認を取得。そして、国土交通省航空局から正式に水素燃料電池ドローンの飛行許可を取得し、2021年11月に試験飛行を実施した。

 リチウム電池を搭載した産業用大型ドローンの飛行時間は10分~15分程なのに対し、水素燃料電池を使用することで60分~90分の飛行が可能になる。これまで実施したテストでは、最大80分間飛行したという。

「Aigis One」
「Aigis One」スペック
対角寸法1528mm
高さ寸法550mm
最大離陸重量15kg
ペイロード5kg
ホバーリング精度水平垂直方向:±1.5cm(LiDAR+ビジョンポジショニング)
最大飛行速度35km/h
最大風圧抵抗8m/s
最大飛行時間90分
水素燃料電池PEMFC方式 2400w
高圧複合容器アルミ+カーボン水素容器 4.7L
通信システムhereLink 2.4MHZ、LTE回線
GPS・RTFH-RTK F9GNSS
標準搭載カメラ電子ジンバル式FPV