ブルーイノベーションは、幕張メッセで開催される「Japan Drone 2022」において、会期初日となる6月21日(火)11:00より、屋内点検向け球体ドローンELIOSシリーズの最新モデル「ELIOS 3」を発表、デモンストレーションを実施する。

 ELIOSシリーズは、スイスのFlyability社が開発したドローンで、非GNSS環境下の屋内空間などに適した飛行特性を持つ。球体状のガードを備え、配管やボイラー、煙突といった人が入れない目視外の狭小空間や危険な場所の点検に適しており、これまでに「ELIOS 1」「ELIOS 2」「ELIOS 2 RAD」(放射線の検知・計測)をリリースしている。
 ブルーイノベーションは2018年にFlyability社と日本おける独占販売契約を締結し、ELIOSシリーズを使用した点検ソリューションを提供している。

 ELIOS 3は、屋内3Dマッピング用LiDARセンサーと、飛行空間をリアルタイムに3Dモデル化するSLAMエンジン「FlyAware」を搭載しており、点検対象箇所・施設の多角的かつ高精度なデータ取得と、空間情報の3D化によるドローン周辺環境の把握、それによるドローン操作の簡易化と高い安定飛行性を実現する。

 取得データはELIOS 3と同時リリースされる専用解析ソフト「Inspector 4.0」を通して高解像度な3Dレポートとして出力され、施設の破損や異常箇所の位置を3Dマップ上で正確に把握・共有することができる。

 ブルーイノベーション代表取締役社長CEOの熊田貴之氏は、ELIOS 3について次のように述べている。

 今までのドローンを携帯電話(フィーチャーフォン)と例えると、ELIOS 3はスマートフォンだと言えます。既存の画像や映像による点検はもちろん、LiDARセンサーやSLAMエンジンの搭載により、リアルタイムの取得データの精度や範囲、深度、アウトプット、操作性や安全性など様々な要素が飛躍的に向上しました。さらに、各ユーザーの特定のニーズに応じたカスタマイズができるよう、ペイロードにも工夫がされています。ELIOS 3は、点検対象施設のフェーズや課題に合わせて進化する次世代点検ツールであり、皆様の業務改善、DX化推進に貢献できるものと確信しています。