2022年5月26日、インテックとブルーイノベーションは、業務・資本提携契約を締結したことを発表した。この業務提携において、両社は共同で以下に取り組むとしている。
1. インテックのITプラットフォームサービスや業種に特化したソリューションと、ブルーイノベーションの複数のドローンやロボット、各種センサーなどを遠隔で一括制御・統合管理するデバイス統合プラットフォーム「Blue Earth Platform(BEP)」を組み合わせたビジネスの共創
2. ブルーイノベーションが有するドローン業界の先進的情報と、インテックが有する全国的な顧客基盤を活かした共同マーケティングの実施
3. 両社の顧客に対する互いのソリューション・サービス販売と、個別システムの企画・開発
ドローン・ロボットDXソリューションの第一弾として、物流業界を対象に倉庫内での棚卸および搬送業務のロボット化・自動化を進め、今後ドローンによる屋外業務なども含めた物流倉庫内のDXソリューションへと拡張し、サービス展開を図るとしている。
少子高齢化や人手不足が社会課題となる中、ドローンやロボットの導入による業務の省人化、自動化が期待されている。
インテックは金融や製造、流通、公共など幅広い分野に広域仮想ネットワークを提供している。2021年からはローカル5Gなどのマルチワイヤレスネットワークにも注力し、行政や医療、製造など8つの産業分野でケーブルや端末、空間や場所などに制約のない環境を創出して課題解決を支援するワイヤレスDXを展開。現場のDXを支えるインフラ機能の拡張を図っている。
ブルーイノベーションは、複数のドローンやロボット、各種センサーなどを遠隔で一括制御・統合管理するデバイス統合プラットフォームBEPを独自開発。ネットワークを介して建物や通信といった既存インフラシステムと連携し、インフラ点検や物流・運搬、防災、警備、清掃などの分野を中心に、ドローンやロボットによる業務の省人化、自動化やDX化を支援している。
両社は双方の技術により空間や場所を問わず、常にドローンやロボットが最適に稼働するネットワーク環境を基盤とした各分野のDXソリューションを共同で開発・提供することで、社会課題の解決に寄与すると考え、業務提携に至ったという。
今後両社は、ドローンやロボットが最適に稼働するネットワーク基盤を活かした新たなソリューション開発とその社会実装を加速させ、各産業分野のDX推進と地域課題の解決、ヒトとロボットが共生するスマートシティの実現に貢献するとしている。
両社のコメント
ブルーイノベーションが提供している、BEPを軸とした「スマートシティ・ロボティクスプラットフォーム」は、環境に適した通信が欠かせません。
今回の協業で、インテックのマルチワイヤレスネットワークの技術とブルーイノベーションのBEPの技術がコラボすることで、ドローンやロボット利活用シーンの拡大、新たなソリューション開発が加速し、「スマートシティ・ロボティクスプラットフォーム」を共に創り上げていきたいと考えています。
ブルーイノベーション 代表取締役社長 熊田貴之氏
インテックはこれまで、お客様の経理、人事、営業等業務でのIT活用支援を行ってきましたが、昨今では点検、観測、監視等業務でのIT活用や、AI・ロボットを活用した現場のDX化支援のご要望が増えています。
ブルーイノベーションは、ドローンやロボットを利用した先進的なサービスや実証実験を数多く手がけています。今回の業務提携により、空間や場所を問わないソリューションを幅広く展開することで、お客様のさらなるDX化を支援していきます。
インテック 専務執行役員 今里直人氏