2022年6月6日、A.L.I. Technologies(以下、A.L.I.)は、山梨県北杜市における小型無人機の離発着や保守運用を行うための拠点となる空のインフラ構築を目指し、連携協定を締結したことを発表した。

A.L.I. 小松周平会長(左)と、北杜市 上村英司市長(右)

 A.L.I.は、運行管理システムの開発をはじめとしたエアモビリティ社会の基盤構築に取り組んでいる。2022年3月、山梨県が行う先端技術の社会実装に向けた「TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」に採択され、実証場所に北杜市を選んだことから、空のインフラ整備、安心安全なエアモビリティの社会実装を目指すA.L.I.と、実証終了後も空のインフラの有効活用・社会実装を推進する北杜市、両者の目的が合致し、本協定の締結に至ったという。

 今回の実証では北杜市に空のインフラの核となる“空の駅”を整備し、その間を結ぶ飛行航路を確立する。航路上を飛行する複数機体を、A.L.I.の運行管理システム「C.O.S.M.O.S.」で一元管理する。
  実証終了後は空の駅ネットワーク網をさらに拡大し、北杜市が主体となってドローンを使った災害対応の強化やドローンシェアリングの体制を構築する予定だという。同時に、同市が整備した空のインフラを民間事業者に広く開放することで、ドローンによる物流の定期運航などに取り組むとしている。

協定式の様子