2022年5月19日、WINGGATEとクリアパルスは、宮城県大郷町において、トライコプター型の全自動防災ドローン「Atlas(アトラス)」の飛行試験を2月24日に実施したことを発表。有人地帯における補助者なし目視外飛行(レベル4)に向けた2機同時飛行・目視外飛行の様子や、メッシュネットワーク機能、カメラ性能などの実証試験結果を公開した。

 Atlasは防災・警備分野での活用が期待される小型ドローンで、1台のGCS(地上局・コントローラー)で複数の機体を同時制御したり、ドローン情報を複数デバイスでリアルタイム共有したりできるメッシュネットワーク機能を備えている。

Atlas飛行準備の様子
飛行エリア

メッシュネットワーク機能

 メッシュネットワーク機能によりリアルタイム情報共有が可能。ドローンが取得した情報がGCS、その他デバイスで共有される。

リアルタイム情報共有イメージ
GCS(地上局・コントローラー)で操作する様子
ドローンが取得した映像をスマートフォンで確認(左)、赤外線カメラで取得した映像(右)

・2機同時飛行

目視外飛行

 通信RELAYを使用することで、障壁を超えた目視外飛行が可能。

障壁を超え、目視外飛行するイメージ
通信RELAY
目視外飛行するドローンの取得画像

可視光カメラ「KALOS」と赤外線カメラ「Visor NX」

4Kカメラ「KALOS」
赤外線カメラ「Visor NX」

トライコプター型ドローン「Atlas」

寸法55×55×12cm(畳んだ状態:32×44×12cm)
重量1.5kg(バッテリーを含む)
ペイロード390g
最大運用時間32分
動作温度-20°C ~ +55°C
最大速度15.5m/s(56km/h)(ペイロードあり)
最大風速抵抗15.5m/s
最大伝送距離10km(リレー機能使用時:16km)
IP等級IP53
周波数2.2~2.7GHz
エンクリプション128bit AES(オプション:256bit AES)
【全自動防災ドローンAtlas】ATLAS NEST FINAL RENDER v4(WINGGATE YouTubeチャンネル)