2022年5月18日、SkyDriveは、物流ドローンの新サービス「SkyLift Plus」を開始することを発表した。SkyDrive製の物流ドローン「SkyLift」を用い、運用に関わる各種業務を同社がワンストップで実施し、現場での荷物運搬作業等を完工する。
 また、SkyLiftのアンバサダーとしてアルピニストの野口健氏が就任した。


 SkyDriveでは、SkyLiftをサブスクリプション契約にて販売してきた。SkyLiftは1回の飛行で30kgの重量物の運搬が可能。着陸せずに荷下ろしできるホイスト機能により、山間部等の地形的に自動車やクレーン、ヘリコプターの活用が難しい場所や、災害時で道路が使用できない場合等、高低差運搬を中心とした場所やシーンで活用できるという特徴を持つ。

 サイズは全⾧1.9m×全幅1.2m×全高1.0mとコンパクトなため、ワンボックスカーで運搬が可能。タッチパネルのシンプルな操作で行先を設定するだけで、自動運転により重量物を運搬する。また、航空・宇宙および防衛分野の品質マネジメントシステム「JIS Q 9100:2016」認証を取得している。

 オリジナルのカーゴバッグと組み合わせることで、航空局から塗料やガソリン等の危険物輸送の飛行許可を受けた実績を持つ。

 SkyLift PlusではこのSkyLiftを用い、運用に関わる各種業務を同社がワンストップで提供する。

「SkyLift Plus」主な特長

1. 現地調査・飛行ルート設計等を包括的に企画
2. 国土交通省への飛行許可申請書類の作成・交渉代行
3. SkyDriveが提携している経験豊富なパイロットを派遣

 同サービスを通じて物流ドローン運航ノウハウ確立のサポートも同時に行うため、将来的に顧客自身で物流ドローンの運航も可能になる。

 同社はSkyLiftを利用することで、山間部を中心とした危険作業の回避、人員削減、時間短縮ができるようになり、日本の人口減少による労働力不足への対応、労働生産性の向上に貢献できると考えている。SkyLiftはバッテリー駆動であり、政府が目指す2050年までに温室効果ガスの排出量を全体としてゼロにする“カーボンニュートラル”の時代に向けて、世界の山を知り尽くし、積極的に環境保残活動を行う野口氏と共にSkyLiftの活用を盛り上げ、脱炭素社会にも貢献していく、としている。

野口健氏とSkyDrive CEO 福澤知浩氏の対談映像