SkyDriveは、2022年3月23日に開催された「空の移動革命社会実装大阪ラウンドテーブル」の第6回全体会議において、2021年10月に実施した「空飛ぶクルマによるエアタクシー事業性調査」の報告と、2025年の大阪・関西万博時における空飛ぶクルマの実装、そして2026年以降の大阪での実装について計画の一部を発表した。

 2020年11月に設立された大阪ラウンドテーブルに、SkyDriveは設立当初より参画。2025年大阪・関西万博を一つのマイルストーンとして、関係者間で空飛ぶクルマの実現に向けた協議や実証実験を行っている。

 同社は大阪ラウンドテーブルの活動の一環として、社会受容性を図り、空飛ぶクルマの実現に向けた取り組みを加速させるため、2021年10月に大林組、関西電力、近鉄グループホールディングス、東京海上日動火災保険と「空飛ぶクルマによるエアタクシー事業性調査」を実施している。

大阪ラウンドテーブルの様子

 大阪ラウンドテーブルは、空飛ぶクルマの実現に向けた今後の取り組みの工程表となる「大阪版ロードマップ」を発表した。大阪ラウンドテーブルはこれまでに、大阪版ロードマップの策定に向けて、「機体・運航サービス」「離着陸場」「管制・通信」「社会受容性」の4つに関して議論や実証実験を実施してきた。

大阪版ロードマップ(引用元:大阪府)

 大阪版ロードマップでは、「環境整備」「ステークホルダーとの連携」の区分で、以下7つのアクションプランを掲げている。

【環境整備】
1)実証実験に向けた環境整備
2)離着陸場の整備
3)事業環境の整備
4)社会受容性の確保に向けた取組の推進

【ステークホルダーとの連携】
5)国との連携
6)府内外の自治体との連携
7)在阪・大阪RT Green / Orange Table参画事業者との連携

 SkyDriveは大阪版ロードマップに沿って社会受容性の向上と技術検証を重ね、2025年の大阪・関西万博時における空飛ぶクルマのエアタクシー事業を開始し、2026年以降の事業拡大につなげるとしている。

イラストは2020年8月に有人飛行に成功した試験機「SD-03」を記載。2025年の実用化では2人乗りの機体「SD-05」で運行予定。